2026年度の「守屋賞」「守屋研究奨励賞」の募集を開始しました。 詳細はこちら
2025年12月14日(日)13時〜17時30分、当法人主催の第13回講演会/守屋賞・守屋研究奨励賞表彰式を開催しました。 今回の講演会は、「木谷明先生がめざしてきたものと再審法改正の実現に向けて」と題し、2024年11月にご逝去された木谷先生(元裁判官、弁護士)の理論と実践を継承するという趣旨の下、開催しました。 第1の報告「実務家、研究者として木谷先生の理論をどう受け継ぐか」では、石塚氏から、木谷先生の「適正な事実認定」を支える3本の柱として、@健全な常識と暖かい心、A「疑わしきは被告人に利益に」原則の徹底、B捜査官による違法捜査、特に証拠の隠蔽やねつ造があるという経験則について報告いただき、半田氏からは、木谷先生が裁判を担当された富士高校放火事件(東京地裁昭和50年3月7日判決)、三郷市アパート放火事件(浦和地裁平成2年10月12日判決)をとり上げ「取調べの適正化」についての木谷先生の姿勢に関して報告いただき、斉藤氏からは調布駅南口事件(最高裁平成9年9月18日決定)、柏事件(最高裁昭和58年9月5日決定)を素材に木谷先生の裁判官としての取組みと「少年事件における誤判救済」についてご報告がありました。 第2のパネルディスカッションでは、生前に木谷先生が尽力されていた「再審法改正」について、その実現のために何をするべきかを議論しました。まず、鴨志田氏から日弁連の動向と議員連盟(議連)案の国会での現状、村山氏から法制審の議論の現状をご報告いただきました。続いて、12月初旬に出された再審法改正に関する刑事法研究者の共同声明について白取祐司氏(北海道大学名誉教授)、同じく元裁判官の共同声明について半田氏から、それぞれ声明の趣旨と動向をお話しいただき、そして、周防氏には市民的視点から議連、法制審と別々の再審法改正法づくりが進められている現状をどうみるかお話しいただきました。登壇者からは木谷先生とのそれぞれの思い出も語られました。その後のディスカッションではフロアを交え、様々な議論がなされました。 改めて、木谷先生が生前尽力された「刑事裁判の心」を確認できた講演会となりました。木谷先生の生前のご厚誼に深く感謝し心より御礼申し上げます。 第2部 講演会「木谷明先生がめざしてきたものと再審法改正の実現に向けて」 1.報告「実務家、研究者として木谷先生の理論をどう受け継ぐか」 「木谷先生の『適正な事実認定』を支える3本の柱」石塚章夫氏(ERCJ理事長) 「取調べの適正化」半田靖史氏(元裁判官、弁護士) 「少年事件における誤判救済」斉藤豊治氏(甲南大学名誉教授、弁護士) 2.パネルディスカッション「再審法改正実現のために」 司会:村井敏邦氏(ERCJ副理事長) パネラー:村山浩昭氏(元裁判官、弁護士)、周防正行氏(映画監督)、鴨志田祐美氏(弁護士) ご参加いただきました皆様、ありがとうございました。